語句整理
・ 営業利益
営業利益とは、損益計算書上に表される利益のひとつで、企業が本業で稼いだ利益を表します。 売上高から売上原価を差し引いた「売上総利益」から、さらに「販売費および一般管理費(販管費)」を差し引いて計算します。
売上が減少しているのにやたら営業利益が伸びていると思うことがあります。その時は原価が安くなったor物を売るためにかかる費用が安くなったと考えられます。後者のほうが経営がうまくなったといえると思います。
・のれん
具体例)A社が純資産100億円のB社を120億円で買収したとします。この場合、A社は100億円の価値があるB社を、20億円多く支払って購入したことになります。この差額である20億円がのれんです。
逆に、A社がB社を90億円で買収したとします。この場合、B社の純資産額を10億円下回っていますので、10億円は負ののれんということになります。
<要点>
- 20年以内の期間で規則的に償却
- 金額の重要性が低ければ、全額費用計上でOK
- 「のれん」自体は無形固定資産に計上
- のれん償却は販売費及び一般管理費に表示する
・資本剰余金
資本剰余金は大きく「資本準備金」と「その他資本剰余金」にわけられます。
資本準備金…資本金の2分の1未満の額を用意するように会社法で定められており、それ以外の資本剰余金はその他資本剰余金となります。
「資本準備金」は、債権者からの請求によって突発的な支払いが発生するときに備え、積み立てて残しておくものです。
「その他資本剰余金」は、資本金の減少時や、利益が十分に確保できなかったときの株主への配当、自社で取得した株式の処分などの原資として用いられます。しかしこのお金は起業や規模拡大などの際に株主から資金調達したお金から成り立っているものであり、営業活動を通して得たものではありません。そのため、むやみに使うことはできないのです。←これで配当なんかしてたら相当厳しいと思います。